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15)2022/11/11-11/12 吾妻耶山/川古温泉
行程・地図の詳細は→ヤマレコ 
[速報版]
1) 無事下山しました。今日は、<秋の山と温泉旅>の掉尾を飾る「大峰沼と吾妻耶山から川古温泉」の山旅です。吾妻耶山は谷川岳を望む前衛の山。標高は1322m。低山ですね。大峰沼は重要湿地に選定されている。一帯は人工林も多いかつての人気の里山です。これに川古温泉という山奥の今も人気の一軒宿秘湯を組み合わせると、途端に難易度が高くなる。地図にある登山道がなかったとか、崩落していたとか、僅かな情報を頼りにああでもないこうでもない、と何度もルートを練り直し、それでも不確実なので、いくつものエスケープルートを頭に入れて挑みました。結果的には大正解。距離は長いが快適なルートでした。紅葉は末期ながら、杉の人工林も多い(カラマツも多かったが)割には、紅葉の最後の輝きをはなっていたし、写真の山頂からは上空は雲が覆うなか、谷川岳だけ日が当たってオキノ耳とトマノ耳が輝いていたのでした(写真(2))。
にしても金曜とはいえ、誰一人登山者には会わない静謐な山旅でした。暫く誰も通っていないような道もありました。登山道が荒れないように、皆さんにもう少し歩いていただきたいなあ、とも思いました。人が多すぎてオーバーユースになるのも困るので、その塩梅は難しいですね。
すでに、温泉に飛び込み疲れを癒しているところです。ヌル湯だけどポカポカ温まる系。こちらは満室の模様。車で来れるからな(バス停からは2時間歩く)。でも川の流れしか聞こえない静かな宿です。(2022/11/11  18:10)

 3) 静かな宿でぐっすり眠って、今日は谷川岳方面へ、つまり森の奥へゆっくり林道歩きをして引き返しました。一面はブナの森です。ブナはすっかり葉を落としていましたが、カエデ類はまだ辛うじて紅葉の葉を残していました。ブナの黄葉が盛りの1週間前はさぞかし素晴らしい光景だったでしょう。この辺りは紅葉の穴場だと思います。写真に見えている山は至近の絶壁ですが恐らく小出俣山。この向こう側が谷川岳です。一般登山道はありませんが、この山を藪漕ぎして登って谷川岳に行かれる方もいるようです。そんなルートですから今日も登山者には出会わない静かな山歩きでした。
その代わり、一般車両通行止めのこの林道に車で乗り付けたチームが2組。<生き物調査>だといい、巨大な望遠レンズを三脚にセットしていました。ただあまりにも天気が良すぎて収穫はなしとのこと。直接尋ねはしませんでしたが、恐らく赤谷プロジェクトでしょう。この一帯は国有林です。国有林営林場と地元と自然保護団体が組んで、森の生物多様性を守る活動が長らく続けられていて有名です。元々、スキー場やダム計画を反対運動により中止にさせた、まさにその地域です。国有林では人工林を自然林に戻しているようで、見た限りでは、杉林の中に多くのカエデが紅葉していたりして着々と進んでいるようでした。もっともかなりの部分にブナ林が残されているようでしたので、造林計画自体も中止になったのかもしれません。そのお陰で紅葉の穴場になっているのでしょう。
変わらないのは温泉です。「川古の土産はひとつ杖を捨て」 と謳われる川古温泉は、江戸後期には赤谷部落の鎮守神により守られ、大正時代には尾崎喜八や高村光太郎も湯治に訪れたといいます。今回、訪れたところ、予想以上に、その歴史を保ちながらも最新設備が投入され、快適に過ごすことができました。長期の湯治の方も多そうでしたが、これなら誰にでもお勧めできそうです。お湯はヌル湯です。ヌル湯は長く入っていられるのですが、出ると寒いので、私は苦手なのですが、ここは出た後暫くすると、体の内側からポカポカと温まって来るのです。ここに長期滞在して、周辺の自然観察をするのも良いかもしれません。(2022/11/12 17:43)

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