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13)2022/10/28-10/29 鼻曲山/霧積温泉
行程・地図の詳細は→ヤマレコ 
[速報版]
1日目 10/28  鼻曲山→霧積温泉 
1) 炬燵でのんびりお茶を頂きながら読書、最高の贅沢です。福沢諭吉の痩我慢は様々な解釈ができるので何度も読み直しているのです。ここは霧積温泉。碓氷峠の山奥にあります。軽井沢から半日登ってたどり着き、明日は横川駅(峠の釜飯ですね)に1日かけて降りる予定。目的は紅葉。その季節は短いので連チャンでしたが、今日は今一つだったかな。むしろこの温泉宿の時代が停止しているかのような古さ加減が素敵です。あの『人間の証明』、いや西條八十の「母さん、ぼくのあの帽子どうしたでせうね? ええ、夏、碓氷から霧積へいくみちで、 渓谷へ落としたあの麦藁帽子ですよ」。そこから時が止まっているかのようなのです。宿なのです。勿論、こういうのが大好き。(16:08)
2) これは鼻曲山。あまり知られていない山ですね。標高は1654m。この山を降りる途中に霧積温泉があります(標高1044m)、さらに降りると横川駅です。森村誠一は学生の頃、横川から霧積温泉に行き、鼻曲山を経て浅間高原に抜けたと言いますから(『人間の証明』あとがき)、逆コースを辿ったことになります。しかし、これが予想以上に危険な山でした。崩落が多い山域であることは聞いていましたが、あちこちで崩れかかっていて冷やひやし通しでした。急峻な山を登ったり降りたりする、つまり高度が一定しないので、紅葉もあったりなっかたり。標高1,200mぐらいが最盛期だったが、時たま綺麗だったけど、足元が不安定なので、先週のように紅葉に没入というわけにはいきませんでした。ただ興味深かったのは先週と樹種が全く違うこと。こちらはブナではなくミズナラ、コミネカエデではなくヒナウチワカエデやミツバツツジが多く色づいていたようでした。標高が同じ位の群馬の山ですが、紅葉にもいろいろあるようです。(16:48) 
3) こんなに静かでゆったりできる宿も久しぶりです。時間の流れ方が違うのか。時間が止まっていると言った方がよいかもしれません。『人間の証明』に描写された霧積と同じままなのです。森村誠一の学生時代だと1950年代、そこまで遡らなくとも、執筆した時に取材したとしても1970年代だ。都会から隔絶され、39度のヌル湯に入り、山菜の天ぷらに舌づつみを打つという描写と、変わらない姿が今もなおあった。西條八十の「あの帽子」の詩は、森村誠一の学生時代に霧積温泉の弁当の包みに書かれていたのが印象に残っていて、『人間の証明』の着想に繋がったという。その詩は今、宿の割り箸の袋に書かれている。★山盛りの天ぷらの山菜天は、よく分からないものばかりだった。
※そうそう、『人間の証明』でもそうだったけど、霧積温泉へは、今でも横川駅から宿の送迎がありますので、ご安心を。(20:01)
2日目 10/29  霧積温泉→横川駅
4) 霧積温泉でのんびり1泊し、今日は横川駅まで距離はあるけど、林道歩きだから、のんびり歩いて帰る、はずでしたが。だから登山届けも出さず、ゆるゆるで出発したのでした。ところが、これがとんでもない道。前日に増して、痩せ尾根と崩落の連続。そしてこういうところに限って紅葉が綺麗。転落の恐怖と、紅葉の美しさにくらくらしながらの下山でした。そして、やっと道が林道らしく広くなり、ホッとしたのも束の間、今度は大型野獣と遭遇です。にらめっこして、一旦退却。しかし、いつまでも居座っているのです。30分位間合いを置いて突破しましたが、あれはツキノワグマだったか、カモシカだったか。そんなわけで、とんでも登山となりましたので、無事下山しましたと、報告しておきます。写真は後半部の旧中仙道の碓氷峠一番の難所と言われる坂。スマホの電池切れで、紅葉と大型動物の写真は帰宅後に。(17:21)
5) スマホの電池が、もう少し持ちそうなので、1枚だけ。これが、大型動物の写真です。距離は10mはあったのですが、向こうは歩いて立ち止まり、目が合いました。瞬間、クマと思い、目を合わせたまま後退し、追って来ないので退却しました。その時振り返ると、まだいるので身を隠して1枚撮ったものです。15分ほど森に隠れてもう一度近付いてみたら、同じ場所にまだいるのです。これには参りました。彼(彼女?)の横を通らなければ先に進めないし、引き返すにもかなりの難路を戻る気にならなかったし、遠くてよく分からないがクマではないような気もした。ヒトをじっと見つめて動かないのはカモシカではないか。念のためもう20分くらい待ちました。手に拾った木の棒を持ち、できる限り視線を合わせないように、進みました。どうやら、姿はなかったようです。こうして無事下山できたのでした。しかし、この写真見ても、誰だか分かんないなあ。(17:57)
>写真を見る限り、カモシカですね。
  ありがとうございます。やっぱりカモシカでしょうか。カモシカは、近寄って見たことが無くて。カモシカの写真を見ると顔に毛がもっと多いですよね。
>両耳の内側に小さいけどはっきりした白い角が2本、見えますね。カモシカですね。
>あービックリ!🐻右を頭に見ると熊かと思ったけど、左を頭に見るとツノがあるようだし、カモシカとのコメを見たらカモシカにしか見えなくなってしまいました。それにしても怖いですね。
 なるほ ど。カモシカだったんですね。良かったです。ありがとうございました。(18:58)
 ただいま、帰宅しました。問題の写真をパソコンで見ていますが、間違いなくクマではないですね。確かに小さいツノがあるので、カモシカでしょう。ちょうど、冷や冷やし通しの切り立った崖を降りてきた直後で、ほっと一息ついたところで遭遇したので、クマと思ってかなり慌ててしまいました。カモシカだったら、30分は同じ場所に佇んでいたようだったので、仲よくすればよかったと思います。(20:43)
5)-2  1枚目の写真と同じ時間。この時は動き回っていたようだ。
5)-3  15分後に確認した時の写真。どっしり座っている。
6)今日、痩せ尾根と崩落谷間の連続だが、そういうところに限って見事な紅葉だったと書いたけど、1枚だけ写真を紹介しておきます。これは、ロープのあるかなりの急坂を登ってきたところで、写真ではそうは見えないんだけど、さらに急登なので一息ついたところです。右側が切り立っていて(谷底がかなり深い)、崩壊の跡があり、地面には落ち葉が積もっていて滑りやすい。この個所は手で掴まるものがないので、どう足を進めるか唸っていました。そしてこういうところに限って紅葉が綺麗なんです(カエデ類の植生的特徴かも)。この山域は、こういう場所が十数か所続き、精神的に早く終わらないかといい加減に疲れ果てていて、やっと広い林道に出たところで大型動物に遭遇したのでした。カモシカと分かってよかったけど、良い意味でも悪い意味でも記憶に刻まれた山旅でありました。(10/29 21:13)
7)先日の霧積の山旅では、紅葉の様子をあまり紹介できなかったので、紹介しておきます。この山は、一面の紅葉ではなく、ところどころでまだらな紅葉でした。その代わり、いろんな樹種があったのが特徴でしょうか。なかにもハッとする紅葉もありました。これは標高1,300mを少し超えたあたり。恐らくコハウチワカエデ。その美しさには定評があるようで、この山には多かったです。黄色いのはミズナラのようです。いずれ紅葉する樹を整理していきたいと思います。(2022/10/31)

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