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12)2022/10/20-10/22 稲包山/四万温泉
稲包山の行程・地図の詳細は→ヤマレコ
[速報版]
1日目 10/20 四万温泉
1) 今日の写真は読メらしい1枚。福沢諭吉の遺言みたいな2論文の原文も収めた解説書、いや思想書だ。この2論文は図らずも臨終の時に公表された。うち1つは書かれたのは10年も前だが、「出版の条例ありて、深く此を家におさめて時節を待ち、後世子孫をして今日の実況を知らしめ、以て日本国民抵抗の精神を保存」したもの、と諭吉は記している。西南戦争の西郷隆盛擁護論だ。これにはびっくり。◼️何故レストランにいるかというと、ここは四万温泉。明日、早朝に出発するので、素泊まりなんです(朝食時間が遅いため)。かなりマイナーな稲包山の登山口になっている。先程知ったばかりだが、稲包山は四万で信仰されている身近な山。地元では信仰のため登っているらしい。その名のとおり稲の神様。温泉街にこの神の里宮がありました(勿論奥宮は山頂にあるらしい)。しかし標高差1130m、往復休憩込みで9時間想定と長いコースのため早朝に出なければ戻ってこれないのです。麓の紅葉はまだまだだけど、山頂(1598m)は見頃でないかという目論見です。 (20:41)
今、一番四万温泉の奥の、日向見、その中でも最奥の中生館にお世話になっています。御夢想の湯の奥です。登山口に一番近いのと、天気予報を見定めて直前に予約したので、ここしか空いていなかったのですが、泉質は素晴らしく好みです。川を渡って川岸の野湯もあるし、最近では珍しくなった混浴前提です(女性専用湯はある)。確かにこの温泉はリピートしたくなりますね。これから紅葉も降りてくるので、美しそうです。冬もいいかも。
2日目 10/21 稲包山
2) 登頂!!360度大展望 紅葉絶頂 感動!! (12:47)
3)無事下山しました。9時間かかっているが、6時前に出発したので、15時には下山しました。まあ予定どおり。累積標高差1375mというのは自己最大かも。標高1300m~1400mで紅葉が真盛りで、このコースの大半がその標高の尾根歩きだったので、もう疲れを感じる間も無く、紅葉に囲まれて"紅葉酔"していました。凡てを忘れて紅葉の中に没入していたというか。山頂で逆コースから来た2つのパーティーに会いましたが、四万温泉からのコースは皆無。山頂で会った方は、四万温泉コースの方が紅葉が美しいのは分かっているが、いかんせん長すぎるので短い逆から登ったと、羨ましそうでした。(苗場スキー場から登れる)。そこまでは計算していませんでしたが、登った甲斐があったということでしょう。さあ、次は温泉三昧です。(16:31)
4)今帰路です。昨日のこと。。
山から降りれば、温泉です。ここは四万温泉の最奥にある日向見温泉のさらに最奥にある中生館という宿の野湯です。ちょっと暗くて見にくいけど、宿の裏に日向見川が流れていて、吊り橋で渡って、川岸に降りたところにあります。これは自噴です。底から熱い温泉が吹き出ていました。それもタマゴ匂の硫酸塩泉ですからたまりません。9月までと聞いていたが、この週末迄開けるとのこと。「源泉が42度に下がっているから寒いかも」と宿の若主人は言っていたが、稲包山から降りてすぐに飛び込んだので快適そのもの。◼ところで、ずっと「山と温泉旅」を続けているが、どっちが先だったか。最初は、山が先だったと思う。下山後の汗を流すために温泉に入るのはごく普通。そのうちに泉質にこだわり、日帰りでは飽きたらなくなって温泉宿を探すようになった。さらに冬の雪見温泉に行きたくなって、温泉だけではつまらないのでスノーシューを始めた。相互依存なのだ。今回の無名の山、稲包山を知ったのは温泉からだった。四万温泉ではなく、法師温泉。長寿館という有名宿がある。この裏山が稲包山となる。しかしこの長寿館は高級旅館で予約もぎっしり埋まっている。でも稲包山は一旦調べてみると捨てがたく、いろいろあたって四万温泉からのルートを見つけた。四万温泉のことはチェックしていたが、セットの山がないものと思っていた。草津温泉なら草津白根山、伊香保温泉なら榛名山のような。まさに「山と温泉」だからこそ、知ることができ、セットで行ってそのよさを満喫できたんだと思う。◼そうそう、中生館の若主人は、私が稲包山に登ると言うと、絶句していた。客筋にそんな人はいないのだろう。山のことを知らないのかと思ったら、一呼吸置いて、嬉しそうに、皆で藪刈りしてるんですよ、最後の急登頑張って、とニッコリ。下山後は、ー山頂まで行けました? ー勿論。見事な紅葉でした。ーそうそう言い忘れたけど、赤沢峠のトラバースの道が崩れかかっているから気を付けなきゃと皆で話していたんです。ー(今頃、遅いって)。←確かに若干危険だった。むしろ歩く人が殆どいないので、踏み跡が薄く登山道を外しやすいのが困った)。若主人にとっては、商売から離れてあくまでも、"我が山"、"我が村の山"なんですね。なんといっても、四万の神を祀った山ですから。(10/22 14:45)
[稲包山の紅葉-紅葉酔い]
5) 焼岳の紅葉を紹介している途中でしたが、記憶が新しいところで、先日登った稲包山の紅葉を紹介しておきます。まずこれは、四万温泉の奥にある奥四万湖のダムの上から、稲包山を写したものです。中央の一番奥のトンガリ帽子みたいなのが稲包山です。右側の山から尾根伝いに登りました。かなり遠いですね。
6) かなり近づいたところから写した稲包山です。山が紅葉で真っ赤に燃えています。プナを中心にコミネカエデか多かったです。ただ、草紅葉とか低木の整然とした紅葉に比べれると荒々しいので好き嫌いが分かれるかもしれないです。
7) 山の紅葉の楽しみ方は、大きく二つあると思います。ひとつは紅葉に色づく山を"外側から"眺めること。緑に点々と赤い団子になっていたり、一面が赤いじゅうたんを引いたように真っ赤だったり、山の紅葉の名所は大抵このタイプです。しかし、私が好きなのはもう一つのタイプ。紅葉の"中を"歩くことです。今回は、写真のような紅葉の樹々の中を延々と歩くことが出来ました。ちょうど真っ盛りの標高(1300mくらい)の尾根が続いていましたので片道で2時間ぐらいだったか、紅葉に囲まれ、凡てを忘れて紅葉の中に没入していました。まさに"紅葉酔い"。私にとっては、これ迄で随一の紅葉だったのです。(2022/10/25)
[2022年の年賀状の素材選定]
8)年賀状完成!!今年はいろんな山に行き、素材をどれにするか悩んだけれど、紅葉酔いした稲包山に決定。紅葉期ドンピシャの山旅でした。(2022/12/27)