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2022/5/20 ~5/21  天城山(天城峠~八丁池)→湯ヶ島温泉(泊)→北条氏史跡巡り(北条氏邸~北条泰時邸~蛭ケ小島~韮山城址~山木館跡)  
行程・地図は→ヤマレコ
<リアルタイムの記録>
1) 八丁池@天城山なう。正確には1時間前。天城峠から登ったが、意外に大変だった。(2022/5/20)
八丁池@天城山から無事下山しました。ヒヤリとしたところもあり、反省。今晩は温泉宿です!(2022/5/20)
温泉に浸かりホッとしている一時です。この気持ち良さを得たいがために、山に登るのかもしれません。今ここは念願の湯ヶ島温泉。日帰り可能地域で、相場も高いとあって今まで機会がなかったが、今回は県民割を活用。何度も来ている天城山は、むしろ付け足しだったが、のんびり山行のつもりが意外に苦戦した。ブナの巨木と独特なヒメシャラが混在する森の見事さは何度来ても素晴らしい。しかし今日のルートは甘く見すぎ危ないところだった。詳細はヤマレコに書きました。(2022/5/20)
おはようございます。朝もうひと浴びしてきました。朝もいいですね。補足すると無色無臭無味とはいえ微かに温泉匂。消毒の塩素臭はしませんでした。強制排水もなく、宿の謳い文句の通り掛け流しのようです。(2022/5/21)
<帰宅後の記録>
2) 山旅再開第2弾は、温泉宿付。宿泊はコロナ前の雪の八ヶ岳が最後だったから、2年半ぶりとなります。(以前の山旅はこちら)。初日は山歩きで、今日の第2日目が史跡歩きというよくやってたパターン。史跡は頼朝の蛭ケ小島と北条氏邸宅跡に韮山城(北条早雲)。でもちょっと無理したかな。筋肉痛がひどいです。少しずつ紹介していきます。■まずこれが天城山の八丁池。行ってみなきゃわかりませんね。森に囲まれていたんですね。じつは天城山という山はなく、いくつかの山(ピーク)の総称です。東の方にある最高峰の万三郎岳(1,405m)には登ったことがあるのですが、ここは初めてでした。万三郎岳からは尾根道を2.5時間歩くことになります。この日は逆側の西の方(天城峠)から登ってきました。標高は1,173mといいます。この池が山頂みたいなもんです。3.5時間かかりました(かかり過ぎ)。この池の周りは歩くことが出来ず、写真の池の向こう側の少し開けたところだけ行くことが出来ます。行ってみましょう。
e3) 八丁池の岸辺に降り立ちました。もっと開けていると思っていました。ほぼ山のピークにあるにしては、大きな池ですけどね。断層に水が溜まったと言います。正面の赤いのは何でしょうか。
4) これはツツジでしょう。水面に映えていて美しいです。この近くには、トウゴクミツバツツジが咲いていたので、これもそうかもしれません。この八丁池には土日だけ近くまでバスが通っていて、1時間も歩けば来ることができます。昭和天皇の行幸(昭和5年)でも有名です。昨日は金曜でしたので人もまばらでした(一般車両は不可)。しかしバスで簡単に来れるというイメージがよくなかったです。登ってきた道は、かつて万三郎岳に登った道より数段難しかったです。のんびり散歩のつもりが時間に追われるとんだエキサイティングな山行になってしまいました。2年半のプランクが大きいかな。あと体力の減退もあるかもしれない。そもそも登山靴の選択を間違えました。(2022/5/21)
5) 天城山と言えば「天城山隧道」です。「伊豆の踊子」に出てきますね。「私は二十歳、…一人伊豆の旅に出て」「湯ヶ島温泉に二夜泊まり、そして朴歯の高下駄で天城を登ってきたのだった。」とあります。現在、湯ヶ島温泉から「踊り子歩道」という道があって、3時間半で来れます。この近くの茶屋で再会した旅芸人の踊子を追いかけて、「峠のトンネルに来てしまった」。というトンネルがこれです。今は、下田街道(国道)に新しいトンネルが出来て、ここに車は通っていませんが、歩道として通行できます。じつはここに来るのは2回目です。
6) 5年前(2017/2/11)の冬の「天城山隧道」です。この時は、「踊り子歩道」をずっと歩いてきて、河津まで行きました。このトンネルをくぐっていくと河津に(さらに下田に)出ることが出来ます。その時、トンネルの右に道があるのに気づいて、少し進んでみました。
7) この日は素晴らしい天気で、雪が美しかったです。この先に、トンネルではない本当の天城峠があり、さらに登ると八丁池に行くことが出来ることを知りました。いつかこの道を行ってみたいと思い、その時は引き返したのでした。
8) そして5年後、やっと天城峠から八丁池に行く機会が巡ってきたのです。雪の代わりに若葉が美しいです。さあ、天城山はどんな感じでしょうか。(2022/5/22)
9) 天城山隧道の外側の道を登って、ほんものの天城峠を目指します。天城峠バス停からは30分、標高差で200mくらいあります(天城峠の標高は838m)ので、なかなかの急登です。
10) 天城峠に到着です。根を張っている大木はブナです。天城山隧道は1907年(明治38年)に開通したので、川端康成や井上靖(湯ヶ島で幼少期を過ごしている)は、下のトンネルをくぐっていた筈ですが、それより前の、吉田松陰(密航を企てた時)やタウンゼント・ハリス(日米修好条約の人)は、ここを越えたはずです。しかし、この峠、左右の方向に道はあるんですが、直進できないのです。どうやら、天城山隧道が開通する前の天城越えは、この道ではなくて、ここから右へ1時間歩いたところにある「旧天城峠」を通っていたとのこと。この「天城峠」は天城山隧道の上にあるというだけなんですね。目的地の八丁池は、左方面なので、「旧天城峠」(二本杉峠)はまたの機会にしましょう。
11) 天城峠から、登ってきた方向を振り返ると、こんな感じでした。峠にしては、なかなか超えるのは大変ですね。さて、いよいよ八丁池に向かいます。(2022/5/23)
12) 本当の天城峠が9:45。ここから八丁池までは標準2時間10分、昼前には着くはずです。標高差約350mだから、地図上ではたいしたルートではありません。のんびりムードで歩いていきます。靴も手持ちの登山靴の中では最も軽いやつ。翌日の史跡街歩き重視したためです。しかし、今考えると甘く見過ぎていたとしかいいようがありません。2年間のブランクは大きかった。9:51。写真はなんてことないよくある道ですが、久しぶりだと滑らないよう気を遣います。
13) 10:07。はやばやとブナの大木です。広い尾根のブナ林です。天城山一帯はこういうブナ林が多いです。このあたりは快適でした。でも、下草がありませんね。野草の花も色々と探したんですが、全然見つかりません。このあたりはニホンジカが多いと言いますので、そのせいかもしれません。(2022/5/24)
14) 今回の天城山のコースで一番よかったのは、ブナ林でした。この日は天気もあり良くなくて展望も効かず、野草の花も全くみつからず、樹の花もわずか(のち紹介します)だったのですが、新緑のブナがあるだけで来たかいがあったと思います。このような巻道を歩くと次から次へとブナ林が現れ、、、 
15) 森の中に入ると、このようにブナ林に覆われるのです。(2022/5/25)
16) 山旅を再開したということは、その分、"この森"の定点観察に行けないということになり、定点観察のホームページをどうするか悩んだが、山旅で見つけた樹木や花もどんどん追加することにした。これでは定点観察にはならないが、気に入った森には何度も行けばいいのだ。ということで、さっそくブナのページを作ってみたが、ブナみたいな大木は、葉とか花のパーツの写真は難しく、かなり意識して撮影してきたつもりだが、やはりうまく写っていないのであった。どうしても樹の全景の写真が中心となる。
20) これがブナの葉。一枚だけ取り出すと変哲もなく、綺麗でもない。ブナ林の全体の新緑の柔らかさは、なぜ生じるのだろうか。(2022/5/27)→ブナ
21) 山旅を再開した大きな理由の一つは、"この森"にはない樹を見てみたかったこと。"この森"で2年間以上も樹木の観察を続けたので、観察眼が養えたかと思いきやそうは簡単ではない。初めて見る樹は結局、地道な観察が必要なのだ。結局、最もわかりやすい花に注目するしかない。今回嬉しかったのは、ウツギの初見種が花を咲かせていたことだ。ウツギという名を持つ樹は、調べた限り3科6属20種以上もある。そのうち写真に収めたのはたった3科3属5種だ。いろんなウツギを観たいと思っていた。天城山の標高950m付近に咲いていた、このウツギは何だろうか。
24)これは、ツクバネウツギだ。山ではなくても丘陵にも良く咲いているようだが、"この森"では見ていない。スイカズラ科ツクバネウツギ属。この属は、花の基部の萼片が目立つのが特徴で、この種は5裂の星形になっている。
25)せっかく遠征して撮ったツクバネウツギなので、どんなところで咲いていたかを追加しておきます。奥の左側の樹です。登山記録のため指導標を撮った時に、何か白い花が咲いていると気付いたのでした。ロープが張ってありますが、これは道迷い防止のためのものですので(間違って直進してしまうのを防ぐため)、ロープを越えて花を確認してみたらツクバネウツギだったわけです。(2022/5/28)→ツクバネウツギ
27)あまり花の咲いていなかった天城山の樹木を紹介していますが、これぞ天城山ならではの花が咲いていました。近づいてみましょう。

シャクナゲです。天城山の東側の尾根筋にはシャクナゲの群生地があって大人気です(かつて観にいったことがあります)。西側のここは期待していませんでしたが、一株だけ咲いていました。シャクナゲは深山に行くと尾根筋で比較的よく見られます。八ヶ岳や浅間山で見たことがあります。何と言っても目立ちますからね。しかし、天城山のシャクナゲはただのシャクナゲではありません。拡大してみましょう。
これは、伊豆半島だけに分布するアマギシャクナゲだと思います。アズマシャクナゲの変種という説もありますが、シャクナゲ(ホンシャクナゲ)は花冠が7裂するのに対して、こちらは5裂するのが特徴です。シャクナゲの群生も素晴らしいですが、ポツリと咲いているのもいいものです。(2022/5/30)→アマギシャクナゲ
34) こちらは、ツツジです。ツツジは、季節になると山いっぱいに咲くことがあるんですが、今回のコースでは、これ1株だけ咲いていました。葉が三つ葉なので、ミツバツツジの仲間であることはすぐわかるのですが、ミツバツツジは多くの種類があります。何というミツバツツジでしょうか。拡大してみましょう。
36)ここは標高990mです。この高度で、伊豆ということになると、分布的にはトウゴクミツバツツジだと思われます。トウゴクミツバツツジは丹沢が名所の一つですので、何度も見かけているはずですが、同定を試みたのは初めてです。雄しべが10本あるのが、ミツバツツジ(5本)との見分け方ですが、これは7本あるように見えます。花の終期なので雄しべが何本か取れてしまったのかもしれません。(2022/5/31)→トウゴクミツバツツジ
39) 八丁池、つまりほぼ山頂付近には、アセビが群生しています。これはアセビのトンネルですね。こんなアセビのトンネルはいくつもあります。丹沢にも多いです。アセビは漢字で書くと馬酔木。馬が食べると酔うから。つまり有毒。だからシカが食べない。特に丹沢のアセビはシカが食べないから、アセビだけが残っている、とよく言われます。
42) アセビの花も美しいのですが、残念ながら花は終わっているようでした。しかし、若葉の赤が綺麗です。(2022/6/2)→アセビ
44) 天城山のブナ林は他と違う大きな特徴があります。滑らかで橙色の樹皮をもつ樹がかなり混ざっているのです。この樹皮はかなり特徴的で、すぐヒメシャラとわかります。他の森ではそうは見かけないのですが、天城山にはやたら多いです。植物図鑑には、「天城峠周辺に多い」とありました。
46) ヒメシャラの樹皮。ペンキを塗ったみたいですべすべしています。
49)50) 今回はまだヒメシャラの花は咲いていなかったので、過去に写したヒメシャラの花を紹介しておきます。これは天城山ではないのですが、山中湖の近くの明神峠付近のブナ林です。記録によると2016年6月19日とあります。標高は1097mとありました。天城山と条件は似ているのでしょうか。ツバキ科ナツツバキ属。白いツバキですね。★長々と天城山シリーズを続けてきましたかがこんなところかな。次はこの翌日の湯ヶ島温泉→北条史跡に進みたいのですが、別の山旅も控えていますのでどうしようかな。(2022/6/3)→ヒメシャラ

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